道標



私のテーマ、「飽くなき挑戦。」それは探究心の追求。



さて、当Webサイトのアクセスカウンターが30,000Hitsを超えました。

皆様方、いつも「Are you aqualist?」のご愛顧、誠に有難うございます。

折角の節目なので釣行記ではなく、コラム的な記事を。






私のWeb活動は狭い範囲で閉塞していますが、時々他所のサイトやブログを

閲覧し、情報収集を行っています。

いわゆるネット波乗りです。そこで気づいた事などを少々記しましょうか。



釣り人においては、フライフィッシングを主な活動としている皆様のブログが

情報源としては面白い記事・文章内容が多いです。



それは何故か? フライを嗜む皆様がインテリ様に多いのはもちろんの事、

魚体写真や記事文章に知恵工夫を凝らせているからでしょう。

特にトラウト信奉者やトラウト至上主義者と思われる人の文には考えさせ

られる内容が多々あります。・・・文字通り行き過ぎ感もありますが。



ですが、時々気づいてしまう事もいくつかあります。

それは釣果寸法サイズ、特に尺前後での明らかな誇大申告です。



(え〜?? この写真のヤマメ、尺もないような・・・)



この瞬間、折角の硬派・知性派な釣りブログ・サイトも可愛らしくなって閲覧

できてしまいます。



一眼レフでの魚顔アップ撮りは綺麗に魚体が映えるのでいいのですが・・・。

渓魚の寸法については泣尺27〜29cmでも良いではありませんか!

大きくても小さくても、1匹の命の大きさは変わりませんよ!?



折角の硬派・知性派な釣りブログ・サイトでも、そうした幼児性を見つけて

しまうとアンバランスな気がして・・・少々複雑な気持ちになります。






しかし、よく考えるとそこには釣り人の本質があるのかもしれません。



大作家、開高健(かいこうたけし)氏の作中の名文のひとつが次の文。



  ”釣師が釣りの話をする時は、両手を縛っておけ!”



これは開高健氏が紹介したロシアの諺ですが、釣師は常に誇大なものだと

云うことです。



もちろんそのロシアの諺には続きがあるそうな。



  ”それでも次に釣師は縛られた両手で大きな丸を作り、



    ヤツの目玉はこんなにデカかった!とやる。”



要するにどんな状況でも幼児性があるのが真の釣師と云うことでしょう。

実寸などと云う矮小な拘りを持つ私はまだまだ半人前?という事かな。






思えば確かに私にもサイズで一喜一憂していた時代がありました。

それに私も現役フライマン(?)。前にある言は撤回しておきましょう。笑



そして最後に開高健氏の名文をもうひとつ。



  ”河は眠らない。”



この文の意味するところを想像できる人は・・・かなりの釣り廃人ですよ?

想いの巡る方はご注意ください。  (2010/06/21 夏至@管理人:鈴木)










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