茨城県 霞ヶ浦 北部 2012年6月25日、野生で観察していた地元のコブハクチョウ家族への接近、第三弾。 順調に6羽の雛が大きく育っているので、そろそろ巣から離れそうな予感。 ・・・と思ったら、夕方に地元の農家の人と何やら喧騒状態になっていました。 もしや、悪戯が過ぎて害獣扱いされているのか!?
近づくと、雛が防鳥ネットに絡まって悶えていました。 地元の優しい農家の人はそれを助けようとしているのですが、興奮した雄親と雌親が 子を守る習性なのか敵意剥き出しで攻撃しています。
私も直ぐに合流、20回ほど私も攻撃されましたが無事に雛を救出。 ・・・しかし本気の白鳥の攻撃は凄まじい威力。 写真はありませんが、もう片方の雌親の攻撃も凶暴極まりありません。 クチバシ+翼によるパンチ、野生の生物は凄いですな。
雛を掴むと雄親も大人しくなり、やっと引き渡すことが出来ました。 本来なら官公署の鳥獣担当部門に通報するべきなのですが、夜も迫る時刻だったので 自己で対応。一緒に救出した農家の人も一安心。
泥だらけになりつつも雛は親兄弟の元へ歩いて行きます。 しかし雄親は凄い形相でこちらを警戒。 まぁ、人に慣れ過ぎないためにも良い経験だったのかもしれませんね。
やがて水場に降りると一斉に家族に囲まれました。 皆、心配でたまらなかった様子。 少々色が黒くなりましたが家族愛は変わりません。笑
そして編隊を組んで白鳥家族は撤収していきました。 親も安心出来たことでしょう。 おかげで私も泥だらけになりましたが・・・。
今回のトラブルは、防鳥ネットの近くで餌付け(トウモロコシ)している愛護者がいるために 餌場付近を雛が徘徊したのが遠因です。 しかも鳥餌で最も高カロリーのトウモロコシを撒いている痕跡には若干閉口気味。 フォアグラ用のガチョウや鴨と同じ扱いですか・・・。 |