茨城県 霞ヶ浦 北部



2012年7月6日、野生で観察しているコブハクチョウ家族への接近、第六弾・・・?

と思いきや、この日は巣の周辺にみつかりませんでした。




しょうがないので別の白鳥の縄張りに近寄ると、なんと100m沖から私の元へまっしぐら。

白鳥は何故にこうも頭がいいのでしょう。


要するに人に慣れることが可能なんです。




遅れて現れた別の人が堤防に生えているクローバーを抜いて湖面に投げ入れます。

すると、夢中になってクローバーを食べ始まりました。



この草は食べてもいいのか? よくは判りませんが私は観察しかしませんけどね。




さて、7月になって急に増えてきたアオコが顔にべったりと付着しています。

白鳥なのに泥とアオコだらけ。 大型鳥の威厳がありませんな。



・・・個人的には泥臭いのは大好きですが。笑




クローバーを食べ尽くすと、瞬く間に沖へ撤収。



彼らが人間に興味があるのは、食欲からなのかもしれませんね。

再び100m沖に去っていきます。



この日はこれでおしまい。




2012年7月10日、久しぶりに野生で観察している本命のコブハクチョウ家族へ接近。

この日は凶暴な雄親を前面に配して、奥の本隊は完全に陸に上がっています。





しかし水路の唯一の出口はアオコだらけ。

霞ヶ浦の何が一番ダメかというと、毎年毎夏に発生するこのアオコの異臭。


元々は県内の重化学工業用水の利水のための淡水化で海への水門を締め切り、

同時に市街化が進んだ霞ヶ浦流域の生活排水が大量に流入し滞留したことによる

湖の富栄養化が原因です。

大きな要因としては、海への水の循環が失われた結果でもあります。




日本の夏は暑苦しいハズなのに、アオコが酷くて水を避けてる気配もありますね。

外来種にも少々同情はします。


そんな訳で今回は白鳥家族のイベントは何も無し(?)。笑




他所を巡ると、様々な所でアオコが接岸していました。

このまま猛暑に突入すると、かなりの異臭被害が想定されます。


・・・とにかく汚い。




すると先日(冒頭クローバー編)の2匹を再び発見。

先日の遭遇場所から随分移動していたので、さすがにアオコを避けてきた様子。


しかも幾らか元気がありません。




そしてやっぱり私が餌を持っていると思い、足元まで健気に近寄ってきました。

残念ですが、この状態だと既に野生ではありませんね。



半野生種、とでも記しておきましょうか・・・。



がんばれ、コブハクチョウ!



餌は自分で手に入れるものだぞー。(@_@)








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