茨城県 霞ヶ浦 北部 2012年8月下旬、野生で観察しているコブハクチョウ家族への接近、第九弾。 霞ヶ浦各所で大発生しているアオコが、遂にコブハクチョウの退避先にまで接岸しました。
湖岸では異臭が漂い、白鳥たちもアオコに塗れて生活しています。 しかし、何故に彼らはこの汚い霞ヶ浦を生活の場へと選んだのでしょうか? 以前に比べると霞ヶ浦の水質も幾分良くはなっていますが、ほぼ閉鎖水系であるが故に 水の循環は皆無。 溶けた汚染物質は永久に湖水の中に存在します。
さっそく副の2羽が接近してきました。 足元まで近づいてくるのは嬉しいのですが、・・・何故か激しく威嚇してきます。笑 気が立っているのでしょうか・・・。 こんな日はすぐに退散退散。
少し時間と間合いを離れて望遠で観察。 いつも一緒に居る2羽なので、悠々と泳ぎながら仲睦まじく行動しています。 このまま夏を越せればこちらは安泰かな。
さて本命の白鳥一家。いつものように先ずは家族の羽数を数えます。・・・7羽。 無事にこの8月を越せれば、5羽の若鳥たちも一人前の白鳥へと育ちそうですな。 しかし、こちらでもアオコの気配が漂います。 盛夏を過ぎたのでこの後に大発生とはならないと思いますが・・・。
水が汚いのは白鳥の生息する景色に合いません。 親たちも心なしか、心配そうに水面を見ていますね・・・。
さて、今夏のコブハクチョウ家族は2羽の親+5羽の育ち盛りの若鳥たちで夏のサバイバル生活を のり越えつつありますが、この親と若鳥たちはどうなってしまうのでしょうか? 半野生で生息しているのは間違いありませんが、今後も観察を続けたいと思います。笑
この付近では野生の鴨たちも生息し、もちろん蓮田被害を発生させながらも一応は共存中。 人間と野生の関わりも、度合いによってはバランスを崩しますので用心ですな。
霞ヶ浦周辺のレンコン田では8月中旬〜下旬にかけて、蓮花が満開となります。 蓮の花は薄桃色の大花や真白の大輪だったりで壮観なんです。 地元ではあまり鑑賞されませんが、宗教などにもまつわる由緒ある大花。 花に願いをかけるならば、コブハクチョウ一家が害鳥獣とならないことを願いますね! |