秋の大岩魚を追い、その智略の果てに・・・。 ( 東北地方 有名渓流 他 )


(続き)

それにしても2014年は晩夏から続く大岩魚フィーバー、渓流に何が起きているのでしょう?

真面目に考えると、今夏特有の雷雨と豪雨による増水時、本流岩魚が遡上したことが原因かな。

しかし、魚道の無い堰堤の上流や山中の源流域にも、ましてや水系を変えても出現する謎が・・・。





まぁ、次年以降の多雨の夏までの研究課題ですな。秋には既に減水(写真↑)していますし。

遡上説だとすると、もう一方の渓の主役、本流山女魚(35cm級)は現れていません・・・。

まずは、”大岩魚はどこから来るのか?” そのことのみ、探究、探究と。笑





さて、仮に放しておいた尺上岩魚の2匹。 ・・・少々可哀想ですけど水の外で大人しくなりました。

急いで写真撮影です! でも、早朝で付近が薄暗いので、フラッシュ撮影すると鱗が光って殆ど失敗。

どうにか数枚だけ、Web公開に足りる写真が撮れていました。(写真↑) 綺麗な魚体なだけに残念。

岩魚も散々暴れたので、再放流の体力を思いやり、2匹ともこの時点で渓に逃がしてあげました。





折角の機会なので、改めて私の使用タックル&システムの紹介を。


   ロッド: 天龍 Cierry (CR62L)
   リール: RYOBI ZAUBER VS1000Zi (旧:RYOBI モデル)
   ライン: YGK DMV100% 6LB (ナイロン1.5号)
   ルアー: アイマ ima trout sukari 50ss deep 5g (鮎)
   フック: ST-36BC #12 (ルアー標準)


己のベスト・バランスだと自認使用し、晩夏から秋、今回の禁漁間際まで大活躍しています。

特に、ルアーについては特別の活躍だと云っても過言ではありません。


(写真↓)横に目をやると渓の傍らには秋の花が・・・。 よし、いよいよ3匹目の岩魚を狙いますか・・・。

・・・ん、いない!? バイトもなし?? 嗚呼、そうか・・・ 2匹目がスレ掛かりで暴れたからか。

3匹目の岩魚は、警戒して岩の裏に隠れてしまった様子ですな・・・。 致し方なし。





そしてこの後、渓流お決まりの事件が・・・。

渓谷に降りて遡行している私の上の崖上の林道を、2人組の釣り人(ルアー)が歩いています。

私と目が合った彼らは、急ぎ足で私を追い抜いて300m先の渓谷に降り始めました。


・・・まぁ、ここまでは許せる、と云うか”後から抜かれて先行されること”は時々あることです。

しかし彼らは渓流に降りると二手に分かれ、1人が”釣り下ってきた”ではありませんか・・・。

馬鹿なのか? 当然、私が遡行していくと、やがて20m位の距離に並ぶことに。

普段なら怒鳴りつけて追い抜くところですが、この日は機嫌が良かったので撤収することに。笑


その後は、”S沢淵”と呼ばれる一級ポイントがある別の水系の渓流に移動します。

実はこの時、さすがに”今期最後の尺上岩魚は、早朝の2匹で終わりだろう”、と思っていました。

後は秋の山女魚を、それも良形を釣りたい! そう考えて、実績ポイント重視に切り替えたのです。


貴重な時間を費やして移動すると、なんと車から降りたとたんに私を追い越していく竿持ち爺さんが・・・。

車止めから山中の林道を歩き始めようとする私を、原付バイク(本田超株)の爺さんがぁー!笑

まぁ、しょうがないですよね。 釣り場は先着順に用意されていますから。 それに地元の爺さんだし。





そんな訳で、この日は渓の混雑の特異日です。 どこへ移動しても人・人・人でした・・・。

流れに流れて、辿り着いたのは立派な護岸堤と見晴らしの良い河川敷が広がる大渓流。(写真↑↓)

・・・先月までは放流鮎が釣れていた区間なんだとか。  ・・・空いているね。





まぁ、本流育ちの良形山女魚が釣れるポイントと云うのは、概ね鮎の漁場絡みですからね。

河川敷に多量の足跡が残っているのが気分的に嫌ですが、今シーズンの締めを良形山女魚で!

沈み岩の周りや葦際や草際も、慎重に探釣しまくりです。 地道な一手が釣果への近道なり。



・・・すると!?  ・・・水深僅かに60cm程の瀬尻に・・・!? 蠢く(うごめく)大きな魚影が・・・!!


再びルアーを送り込むと、・・・バイト! 大型の岩魚だ!!  ・・・しかも引きがとてつもなく強い!!

潜水したまま幾度も疾走し、やがて、暴れながらもやっと岸に寄ってきたのは迫力満点の大岩魚・・・。





微妙にフックポイントが口ではなくて、スレ掛かりだったみたいですが・・・。結果的にはOK.かな。笑

頭と尾に自然に治癒した傷跡がありますが、なんとも凄い迫力の大岩魚・・・。

完全に不意を突かれました! 不意遭遇です。何故、こんな青空の真下に隠れもせずにいたのか?


きっとこの素晴らしい機会は、その青空からの贈りもの。 渓を愛する私の情熱が掴んだのでしょう。



(次のページへ続く)






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