遥かなる只見。黒塊の岩魚が咬む!

2017年8月21日(月曜) 天候:雨のち晴れ(夕方 曇り)気温:21〜27度 水温:18〜13度




(つづき)今回は福島県只見町の黒谷川の下流域で渓流釣りを堪能しています。

どうしても堰堤にばかり狙いがいってしまいますが、釣り人が考えることは皆一緒。

堰堤から離れた山中のポイントを狙った方が結果が出る日もあります。





幾つかのポイントを巡ると、フグの様相をした岩魚を発見しました。

肥満状態では動きが緩慢なのかと思いますが、素早さは岩魚なのでとても速いです。

この後は田子倉湖の撮影が予定にあるので、午前の釣りはここでお終いになります。





退渓地点に咲いていた野花(↑)。油断しているとアブにたかられるので急いで移動です。

8月の渓流はアブが嫌で避ける人もたくさんいます。 一種の恐怖ですからね・・・。

(↓)百合の花も発見しました。 人が入らない、絶妙な位置で咲いています。

根で増えるそうなので、抜いたりしたらいけません。





さて、ここで写真も時間も河川も一気に移ります。

午前の釣りは終いになり、田子倉湖の観光も果たし、午後からは只見の某山中に籠ります。

今回の場所は細沢なので秘密になりますが、水田の果てに、小さな入り口があり、そこから

沢を登っていくと、水量が徐々に増えてきて、やがて落ち込みの連続する沢に到着します。

この時期は数十匹のアブの大群にまとわりつかれますが、雨具の上下と顔周りの防備を装着

して、山中を強行するのです。

今回私も、高気温と蒸した装具により全身から汗が噴出しましたが、沢の水を全身に浴びる

ことにより、体温の上昇を防ぎました。要するに”敢えてずぶ濡れで行動”したのです。





到着した沢の本命のプールでは、既に黒塊のような魚影が定位していました。

緊張の1匹目。慎重にルアーを放ると、捕食的な反応をしましたが、フッキングが失敗。

約10分ほど時間を空けてから再挑戦すると・・・!?


その黒塊の岩魚がルアーを咬んできました!





(↑)細沢での岩魚としては、かなり大きい魚体です!!

浅場に上げると、散々に大暴れして元の流れに逃げようとします。

私も必死に掴んだり、ネットを魚体に被せたりして大人しくなるまで格闘しました。





(↑)そして遂に、酸欠気味になって眼前に岩魚が横たわりました・・・。

久しぶりに私も放心状態。 嗚呼、この瞬間が如何に幸せなことか・・・。

体験者にしか判りませんよね。 苦労や困難が報われる釣果に、唯々感激です。





(↑)この岩魚はこの大きさに育つまで、何年かかったのでしょう?

私も探訪することがあるので、ひょっとしたら以前にキャッチ&リリースしている個体

かも知れませんね。 おそらくは4〜6年は育った大きさなのかも。





(↑)唯々ひたすらに感動し、満足し、清々としてから今回もキャッチ&リリースですな。

そして晩夏の大物捕り&大物撮りは、感動の度合いが更にグレードアップします。

その後、この沢には他にも岩魚が居ましたが、レギュラーサイズなので見守ることに終始し、

極力驚かせないように探検してきました。

次回、更に大きく育って私を楽しませてくれます様に。笑





(↑)参考までに、この沢の水温は12〜13度。

この時期にしてはとても冷水です。岩魚が元気なのも、きっと冷水のおかげなのでしょう。

さて、この後も釣行は続きましたが、大岩魚捕獲の後に披露するには野暮ったい内容なので、

今回の釣行記はここで終了にしますね。





・・・それにしても、580kmの運転が辛かった。 そして恐ろしいアブの大群・・・。

うだる様な蒸し暑い山中で、容易いことなどは全く無い、そんな1日でした。



(完)






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