2020年に失ったもの。(後編)


2020年の12月は、49年間にもわたり日本防空の任務に就いていたF-4ファントムIIが全て退役。

最終形態というか、日本独自の近代化改修を幾度か経ての型式は「F-4EJ(改)要撃戦闘機」。



(↑)要撃戦闘機型と戦術偵察機型が、最後まで茨城県 百里基地で運用されていました。

F-4の飛行隊は百里基地で運用を開始し、百里基地で運用を終えることになったのです。



(↑)2019年から2020年のF-4運用の最後の1年間は、多くの航空ファンが百里基地周辺を訪れ、

カメラを構えて熱心に撮影に勤しんでいます。・・・私もですが。笑




(↑)日常的に外国の軍用機と対峙する可能性の高いF-15J イーグル と違って、支援任務を

主に担当するF-4EJ(改)には、最後期の手向けと云わんばかりの派手な特別塗装機が沢山登場。




日本には「軍備」に関する否定的なご意見が多い方々がいらっしゃいますが、塗装はFREEでも

良いと思います。以前と違って、自衛隊なしの国家防衛は成り立たない時代になりましたから。




(↑)そう云った広報的な意味合いを含めてのサービス精神は必要なのだと思います。

基地を見学する人がいて被写体があって、序でに国家防衛についての理解を深めてもらうのです。




子供が戦闘機に憧れたって良いではありませんか。仮想世界のロボットアニメよりもリアルだし。

防衛装備(軍事)の是非などは大人になってから幾らでも判断できますからね。



(↓)こちらは有名なパトリオットミサイル。自衛隊では「ペトリオット」と呼ばれています。

現存する地対空ミサイルの中では最も優れたシステムといわれていて、複数目標に対して同時に

対処可能であり、高い撃墜能力を有しています。(※某説明書による。笑)




(↑)現実的に、日本にミサイル攻撃を行いそうな周辺国が複数ありそうな状況では、高高度の

防衛装備は絶対に必要なのでしょう。端にさりげなく展示されているのを歯がゆく思いました。




(↑)F-2戦闘機の特別塗装機も展示されました。少し前の新鋭戦闘機も、随分とサービスの場に

登場する様になってきました。

F-4の退役後、今後はF-35ステルス戦闘機が主力の座へと移っていくことになります。


改めて思うことは・・・

1971年から2020年まで、日本の空にはF−4ファントムIIが爆音を轟かせて飛んでいて、

私が子供のころにも何度も空を見上げて音速のF-4戦闘機を目で追っていました。

時代が移って、もう見ることが叶わなくなってしまいましたが、思い出の彼方に在り続けます。

F−4ファントムIIさようなら! (※地元では爆音による騒音被害もありましたが!)


(完:2020/12/19)






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