あなたのリールは何キログラム?(後編) (続き)私の1stリール(入門用)のPENN 8500SSJ は如何に生き残っていくのか? その説明については、オフショア・ジギングについての多少のうんちくが必要になります。 ・・・ここは一応、渓流釣りのWebPageですので・・・。(※以下、うんちく長文)
有料ボート(釣り船)にのって、他人も含めた10人ほどのアングラーで沖に出たとき、全員が 最低でも10万円ほどの釣具・タックル・装備を持ち、料金は1万円以上も支払いした上で参加 されています。ルアー船は概ね早朝6:00前から午後2:30ごろまで沖の釣り場を巡り続けます。 10人が全員、只々、均等に普通の釣りを実行していると釣果は運次第となってしまいますが、 実態は ”10人中の内、僅か1〜2人が他を圧倒する釣果を連発する”、そう云う状態になります。 では、貴重(レア)な大型のターゲットは誰が釣るのか? 答えは、”その僅か1〜2人が、極めて高い確率で釣り上げる” ことになります。 もちろん釣れない人たちには、ルアーの初心者やジギングの不得手な人も混じるでしょうが、 そもそも乗船のハードル(金銭含む)を越えてくるアングラーたちですから、全員中級者以上 の実力者が揃っているにもかかわらず、釣果には圧倒的な差が出ることになるのです。
10人全員が各々ジギング技法を駆使しますが、ワンピッチ&ツーピッチ・ジャークを基本にして 様々なジャークを繰り出し、イレギュラーな動作を絡めながらターゲットを狙うのですが・・・。 釣果が連発する者たちは、テクニック等で他(普通)を超越しているから結果が圧倒的なのです。 まぁ、私はそれらのジギング技法や ”普通” にならないための徹底指導を某氏から受けたので、 それなりの釣果に恵まれることになりました。(オフショア歴1年でヒラマサ10.2kg捕獲)
・・で、はじまり( PENN 8500SSJ )の話しに戻します。(以上、長文ですみませんでした。) 私のジギング技法に ”大型スピニングリール・ハイスピード・ワンピッチ・ショートジャーク” と云うテクニックがあります。これを駆使するのに必要なのが PENN 8500 サイズの大型リール だったのです。先の教授者(某氏)が私の入門用に8500SSJを選んだ意図がそこにあったのです。 ・・何というスパルタ教育ですか! モノにならなかったら極悪フィッシング・ハラスメント!笑 結局、茨城の海では周りの皆様が小さくチマチマやっている中、私だけ大型リールを扱うことに よって操るルアーやジグに優れた有意性があり、魚から見上げると ”活きのいい小魚” を演出 できたのです。 だって、水中を高速で踊る様に跳ねまくりですから。 しかし・・・。
(↑)2000年ごろになり、大型リールのPENN 8500&9500+ABU UC6501Cの3点セットでの 乗船中に不具合が生じていました。ジギングには問題ないのですが、急な鳥山やナブラ発生への 対応時に、ミノープラグやらペンシルのロングキャスト後の巻取りでライントラブルが頻発。 リールの欠点としてベールとスプールの構造において、国産ほどの性能がないのが原因でした。 そこで8500のフィーリングに近い、リョービの最高峰リールであるフィッシング・サファリを 購入し、キャスティング兼ジギング用の大型リールとして2個を同時に揃えたのです。
(↑)この時点で、乗船時には「サファリ(2個)」+「8500SSJまたは9500SS(1個)」を 常用することになり、私のボートゲームのメイン・スタイルが完成したのです。 ちなみに私の愛用のメタルジグは「YO-ZURI(ヨーヅリ) メタルジグ,ブランカ100g」です。 どの店にも在庫があって、しかも業界最安値系定番のメタルジグですな・・・。 ・・・テクニック重視の上級者には、意外とこれの愛用者が多いんですよ。笑
(↑)さてさて、記事のタイトル記載の「あなたのリールは何キログラム?」について、 いよいよリール様の体重測定といってみましょうか! カタログ値ではなく実測値で! ・・・おっと・・・・、 少し足りなーい・・・。 まぁ、PENNのリールを好きで使うアングラーには ”3g” について細かいことを云う 人間はいないので、自己判定 1kg ということにしておきましょうか!笑 予想はしていましたが、やはり結構重いんですね。
(↑)ついでに私のメイン・リールの 8500SSJ 、こちらは意外に軽かったんですね・・・。 なんと、たったの 846g! 初心者でも扱いやすいのには訳があったんですなー。 ナンセンス的に比べると、国産のリールや単純構造のベイトリールは軽々しいモノなんですね。 そして大型スピニングリールによるハイスピード・ワンピッチ・ショートジャークの連発技法、 私が誰かに教えることなどあるのでしょうか・・・? 日本の技術の継承問題と被ります。
(↑)おまけで体重測定。ベイトリールは「軸」「ギア」「ハンドル」だけのシンプル構造。 この重さなら、ベイトリールにこだわるアングラー様の気持ちも理解できますな。 ハンドルと同じ角度でギアを回すわけだから、巻き上げの力が強いし、糸ヨレもないし・・・。 スローピッチ・ショートジャークやロングジャークの達人の皆様も愛用していましたね。 今にして思えば、ジギングについては私にもまだまだ覚えることが山ほどもあったのです。 丁度これらが活躍していた1999年〜2000年、私はフライフィッシングも現役でやっていたので、 土曜に#3のラージアーバーのフライリール(約70g)を振り回して岩魚と遊んだ翌日の日曜に、 沖で1kgの塊リールを振り回して遊んでいたのかと思うと・・・、少し感慨深いですね・・・。 さて、皆様にはどんな思い出の「糸巻き機」が部屋で出番を待っているのでしょうか? たまにはメンテナンスついでに、その思い出なども巻き上げて巡らせてはいかがでしょうか? (おしまい) |