♯タダミィ ラプソディ



只見で休憩するのなら眺望をも、と思い、車で向かった先は田子倉湖レイクビュー。

駐車場奥に車を止めてダムサイトから只見町内を見渡します。・・・風が程よく気持良い。





ダムの店内・店外ではソフトクリームを片手に景色を楽しんでいる観光客が散見。

私も食べたかったのですが、大男+ウェーダー着用+不眠顔では怪しさ百倍・・・。

入店を躊躇し、先ずは睡眠をとることにします。 その間も雨は降ったり止んだり・・・。



やがて気がつくと、なんと昼過ぎまで爆睡!! 幾らなんでも、寝過ぎですな。笑







休憩をし、睡眠も十分にとれたので午後の部が開幕。

午後1時30分、再び雨が降り出しました。 入渓地点までには数箇所巡っています。

どこもイマイチな雰囲気だったので、只見町内の只見川水系各所を狙います。

朝のポイントの水温は12度でしたが、こちらでは水温が16度。但し水質は笹濁りで良。





その時の訪れは突然に・・・、そう、不意な強雨と共に機会と好機が降ってきました。

流芯にある大岩の裏へ、アップクロス気味にミノーを着水させると・・・!?


ミノー=D-CONTACT50mmが水中を漂うのを感じた瞬間!!


広い河川敷の連続する渓流限定で私が操る”7フィートロッド”が弧を描きました!!





今までの渓流釣りでは体験したことのない程の強くて重厚な引き!! 特大岩魚だ!!

寄せては走られ、寄せては暴れられることを繰り返し、やっと視認できた大きさに圧巻!!

しかしDUEL製6ポンドラインを信任。 絶対に切れない、バラさない自信はありました。


やがて、ネットランディングのための距離・間合いを計っていると・・・。網より大きい・・・。

バイトの瞬間から理解していたのですが、ネットに入らない確率が80%以上か!?(笑)





それでも水中で暴れる特大岩魚の隙を狙い、顔口からネットを一瞬で被せます。

そう、ここで再び奇跡的な事象が・・・。 岩魚の顔口がネット奥に到達した時点で・・・。

なんと、岩魚の口にあるルアーフックの一つが岩魚ごとネット奥に絡まり、特大岩魚は顔を

収めたままネットから逃げられなくなりました。笑





無事に掬い上げると綺麗な魚体でしたが、徐々に酸欠で色合いが薄く変色。

紛れも無く、渓流で数年は成育しないと到達しない大きな魚体です。

湖産遡上かとも思いましたが、ここまで来るには”越えるのが難しい堰堤”が幾つか現存。

多量のウグイ稚魚が浅瀬で群れているので、魚食性の大型固体だと推測します。





さて、この瞬間から・・・。 本当にこの瞬間から”拙い思い”が込み上げてきました・・・。

私の今までの好敵手であった尺岩魚たち、特に31cm〜36cm程の良形岩魚が・・・。


今回の特大岩魚と比して、一気に陳腐な釣果として霞んでしまわないか・・・?

もしも、これからがそうなったのなら・・・、それは悲しくて、寂しいことだぞ・・・?


”拙い思い”だとは自認しますが、私の渓流釣りの一つの”到達点”であることも事実です。

そして”拙い思い”を払拭するため、私はこの日を”通過点”とすることに意義を見出しました。


私の信条は「 飽くなき挑戦 」と「 知力を尽くして渓を駆け抜ける 」こと。

そう、自らが忘れること無かれ也。





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