飲んだくれ日記(壱壱)



フックは常にギンギンか? ラインは常に規定の強度か?


さて、フィッシングアイテム・ツールにおいてロッドやリールを大切だと語るWebサイトは多いが、

私は消耗品の更新にこそ気を使うべきだと考えます。

現在のルアーフィッシングにおいて、最新ルアーを使用すれば最早テクニックの優劣はあまり

影響せず、極論、素人でもバイトに持ち込めるケースは多い。





しかし魚がかかると、先ず最前線でそのギリギリのやり取りを行うアイテムはフックとライン、

これらが最も釣果に影響を及ぼすフィッシングアイテムだと私は考えます。






5万円のリールやロッドも良いかもしれないが、タックルは所詮は手の延長。

その良し悪しは腕の良し悪しでもあるわけで、誰にでもできる消耗品の更新こそが、意外と

効果を発揮する場面が多い。


で、私の場合は常に買い置きの中から交換・更新しています。

その頻度はラインは釣行2〜3度毎に交換、フックは釣行で根がかり回収毎に持ち帰り後、

随時交換。海でも山でも沖でも同じ頻度ですな。


結果、渓流などでもOB先の木枝ごと折ってロスト寸前のルアーを無理やり回収できたりで、

経済効果は驚くほど高い。










密放流や迷魚について


釣り場では様々な驚事が発生しますが、その中でも記憶に残る事件を1つ紹介します。

あれは盟師、菅氏との釣行でした・・・。





私の当Webサイトの開設以来、ずっとトップ写真にある後姿は菅氏で固定されていますが、

それは私なりの敬意。 (↑渓の素晴らしさの教授。それが原風景なら尚更です。)






2005年3月20日。この日は栃木県にある黒羽地区(当時、黒羽町)まで来ていました。

狙いは那珂川の尺ヤマメ。早朝の気温はマイナス2度。水温は7度。


場所も明記しましょう。ここは黒羽橋直下〜その上流域。






上流対岸にあるテトラ沿いを丹念にルアーで狙う菅氏が不思議な渓魚を釣り上げました。

・・・? 虹鱒? ・・・でも何かが違うぞ・・・?


その大きさは40cmほど。






那珂川本流には不思議な虹鱒がいるものだな、と2人で話してからキープすることに。

不思議な気持ちは拭えていませんが・・・。






すると再び菅氏のロッドがしなりました。

同サイズの不思議な虹鱒、再ゲットです。

しかし、この写真が元になり後日気付くのですが・・・。

なんと、この2匹の正体は”イトウ”でした。


茨城〜栃木を流れる天然河川の自然渓流で、まさかイトウが釣れるとは・・・。


捕獲後、食処分が判断として正しかったのか誤りだったのか、今となっては判りません。

ですが、その後は同種の話題を聞かないので良かったのでしょうな。











栃木県 湯西川ダム建設工事(2011/05/01)


水量がある渓流には発電用の取水堰やら農業用取水堰があり、殆どの渓流において

自然本来の水量を保っている河川は極少数です。


しかし、皮肉にも多目的大ダム建設開始によって、旧来の発電用取水堰が用途廃止、

撤去されて豊かな水量を取り戻した河川もあります。


それが今回案内する湯西川。






2006年までは湯西川上流に発電用取水堰があり、中・下流域は随分細い水流だった

記憶が在ります。(山越えのトンネルへ水を落とし、発電する施設だったような。)


近年完成予定の多目的ダム着工と同時に施設撤去。それにより僅かな期間だけ水量を

取り戻しましたが、完成後は流域の多くが水没する予定です・・・。






それでも、その”僅か数年”の豊かな水量に育まれる渓魚は確かにいます。

小水には大魚は棲みません。 ←確か故事にもありましたな。


この写真の区間は既に地形が改変されていますが・・・。






やがて湯西川ダムも完成を見ることになるでしょう。

なので私は記憶します。

ここに豊かな渓流と渓谷、そして素晴らしい魚影が在ったことを・・・。









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