筆者:アングラー 鈴木 幹○
第3話 危機の連鎖 鬼怒川上流、栗山村のとある沢へ入渓した時の事である。 菅○氏と二手に分かれて釣ろう、という事になり、私は下流へ 向かった。 2時間ほど経過した頃である。上流から様子を見に来た菅○氏 が私に向かって叫んだのだ! 「幹○! すぐ後ろに熊だ!!」 だが、菅○氏が見たのは岩の模様の見間違いだったのだ。 その後、再び二手に分かれていたのだが私は下流の川渡りで 無茶をし、対岸から戻れなくなり、数百m山中を迷う事になった。 更に上流では菅○氏が転倒し、行動に支障をきたす打撲をして いたのだ。 浅い渓でこの状況なのだから、山中の極限状態ではもっと気を 引き締めないといけないと思った。 |