筆者:アングラー 鈴木 幹○
第12話 鉄砲隊の恐怖。那珂川の河川敷内で散弾が飛び交う 那珂川へサクラマスが遡上開始する2月。 栃木・茨城の県境付近で雑魚釣りを行っていた時のことである。 ターゲットは雑魚、としてはあるが本命外道はサクラマス。 俗に言う降海型サクラマスではなく、本流育ちの銀化ヤマメとの意見もあるが・・・。 どちらにせよ、私にとっては冬の暇つぶしなので釣り上げたことはない。 ...が、この日は恐ろしい体験をすることになった。 冬の那珂川敷は葦(よし)の枯れ藪が広がりを見せ、水面には渡り鳥たちが羽を 休めて浮かんでいる。 そんな中、防寒着+フローティングベスト+ザック+タックル、のフル装備で藪を 分け歩きながらポイントを巡っていると・・・・ なんと、ポインター犬系の猟犬共が河川敷内を走り回っているではないか! 更には、目が血走った状態で野ウサギらを追い回してこちらに向かってくる始末! 当然、追い込んだ先には猟銃を構えたハンターが・・・。 そして次の瞬間! ドーーン! ドーーン! 2発の銃声が響き渡る・・・。 視界の利かない藪の中での発砲。 彼は見事獲物を仕留めることが出来ずに再び藪の中へと消えていった・・・。 銃免許取得時、人のいる方角へ銃を向けてはいけないと教わらなかったのか? その後も、相変わらずに猟犬数匹が藪の中を走り回っている・・・。 まぁ私の場合、千葉県小櫃川河口でも似た体験をしているのだが。 |