筆者:アングラー 鈴木 幹○







第13話 低体温症の恐怖。水温14度で1時間が生命限界



2009年10月19日。猪苗代湖上で水上バイクの3人が行方不明になる事件発生。

翌20日朝、3人とも遺体となって発見されるという痛ましい遭難事件となった。

やがて本件概要も記憶の中では薄れてしまうと思い、自己資料とするために記す。



遭難された状況・事故原因については未だ福島県警が捜査中とのことではあるが、

概要は次のとおりである。


当日は19日朝から3人乗り水上バイクを楽しみ、午後1〜2時に浜でバーベキューを

する姿を目撃されたのを最後に、その後湖上に再び出て行方不明となる。


おそらく何らかの原因で水上バイクに転覆や故障などのトラブルが発生し、湖上に

全員同時に孤立してしまい、救助が呼べずに遭難されたものと思われる。

やがて通報により遭難捜索が始まるのだが翌日の朝、浜から5〜6kmの湖上で

3人の遺体発見に至る。


3人ともウェットスーツやライフジャケットなどの安全装備は装着していたとのことで、

携帯電話+防水袋さえあれば迅速な救助が適った可能性があり、悔やまれる。


また、福島県警の発表では現場付近の水温は10度前後。

水温13〜15度に1時間も浸かれば低体温症で死亡する可能性が高くなるという。





我々も分野こそ違えども山上湖で釣り船などを繰り出す場合があるだろう。

当然、雪解けの季節の水温は4度〜8度しかない場面が多々ある。

落水遭難=死という認識の下、対策を練るべきである。













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