筆者:アングラー 鈴木 幹○
小型 AM/FMラジオ 本物の登山者は必ずラジオを持ち歩く。 万が一があった場合、自らの捜索隊の情報が入るからである。 2004年7月、こんな事件があった。 奥会津の某山地、筆者はその日、その場所での釣行を断念した。 台風通過後だが土砂災害が発生する予感があったからだ。 だが当日、強行に入山した4人パーティがあった。 彼らの目的は"釣り"。 テントを設営しながらの登山釣行だ。 しかし夜、不幸にも彼らを土石流が襲う。 この時点で1人を失い、麓(ふもと)では異変を感じた宿主が県警 に通報。2日目には本格的な捜索隊が組織された。 その後、土石流が襲った現場で捜索隊が亡くなった1人を発見した が残る3人を発見できず、行方不明者3人の広範囲捜索を行った。 この時、3人は遭難捜索されているのを知らず自力下山を目指し、 遭難地点から山越えをして山中を1週間彷徨い、救助された。 各方面から"無謀だったのでは?"と非難があったようだが、筆者は その不幸な遭難の経緯についてのコメントはしない。 ただ、AM/FMラジオさえ持っていれば、もっと早く救助に至ったの では、と思ったのである。 |