本流鱒へのライセンス。(前編)(過去ログ再編集)※写真は全て以前に掲載したものです。


2023年シーズンは個人的に残りの出撃機会が無さそうなので、今回は「特集」と云うことで掲載します。

また、本流釣りにトライ&エラーを繰り返す、悩ましい某アングラー様を支援する心算もあり候。

どうか、私の独り善がりな与太話の類だと思って読んでくださいませ。笑



「本流鱒へのライセンス」、このフレーズは以前発刊されたGijie(2013年春号)のタイトルテキストです。

多くのフライフィッシャーやルアーマンが、30cm前後の岩魚・山女魚をメインターゲットに据えている中、

雑誌に掲載の多くの写真だけでも50〜70cmの湖沼型の大鱒が狙い方や解説付きで紹介されていました。

リスペクトと云えどもパクリですが、敢えて「本流鱒へのライセンス」のタイトルを使わせてもらいます。




一応、予め披露しておきますが、この記事を最後まで読んで理解し実践できたのならば、貴方はきっと

渓流の本流域で、少なくても30〜40cmの岩魚・山女魚を1年間に1〜2匹はキャッチすることが

できるでしょう。




さて、本流釣りで四苦八苦された体験をした人はたくさんいると思いますが、確たる釣果を出せるまでに

至った釣り人はどの位いるのでしょうか?

トライ&エラーを繰り返し、やがて大物が釣れる場所にたどり着き、時節や状況で”狙える人”となるには

一種の才能や幸運、または頼りになる仲間が必要です。




この記事では、その辺りの実情を十分に掘り下げてみます。そして伝えたいのは「惑わされるな」という

ことです。本流域で大物を釣り上げたとき、WEB上でインパクトのある写真付きの釣果が出回りますが、

その背景までもがWEB上で公開されることはありません。以前の私の釣果を元に解説を進めます。




本流釣りのファクター(結果の要因)の内、優先すべき順位と重要さの度合い(点数)を記載します。


 1位「認識」(1,001点)

 2位「場所」(999点)

 3位「時期」(300点)

 4位「釣法」(200点)

 ?位「本流釣りのからくり」(7,500点)


...合計値が10,000点なのはツッコミなしで。




(1位「認識」について)

まず初めに、1位の「認識」が2位の「場所」よりも重要としたことについてのうんちく。

...釣りの原理原則、一丁目一番地とも云うべきことですが、釣りに大事なものは「釣れる場所」です。

これは本流釣りなら尚更のこと、大場所、堰堤、深淵、落込み、大曲り、エグレ、大流心...。

釣り人は大物釣りに未成果でも、己の本能や経験で信じるべき「釣れる場所」に大抵辿り着きます。




...それで、ここからが「認識」についての私が考える1番大事なことですが、ターゲットとなる本流の

山女魚や本流岩魚のことを、どの程度理解して、そして認識しているかが決定的な釣果の差となります。

中には一生認識できない人もいるかもしれません。




その認識とは、本流のターゲットは ”岩魚であって異なる岩魚、山女魚であって異なる山女魚” である

ことです。考えてみてください。水の凄く澄んだ渓流域で、同所に居座って40cm超まで育つ大岩魚や

山女魚がどれだけの数がいるのでしょうか?もちろん、定期的に釣り人のプレッシャーに晒されながらも

生き残る個体が居ないわけではありません。(※半年間で25cmから35cm迄に育った記録もあるとか。)

ただし、私の経験上の答えは ”大山女魚や大岩魚は、別の場所からやってくる” と云うことです。




本流差しやダム差し岩魚、湖沼差しや戻り山女魚、一定の季節や大雨増水時に遡上してくる彼らこそが

その正体です。この「認識」を持っていないと、唯々、渓流の延長で本流釣りをしているだけになって

しまいます。多少違いはありますが、イメージは「サクラマス釣り」と同様の「認識」が近いのです。




そして「認識」の先にあるもの、それが本流鱒釣りの「からくり」とも云うべき「ヒミツ」や「真理」の

類になります。この「からくり(ヒミツ)(真理)」については、ネタバレ感が半端ないので本稿の後編

に記載します。(↑私の釣り場所についても正に平凡そのものの風景。釣果は素晴らしいのですが!)


(後編につづく)






次のページへ。(後編)




目次のページへ。




inserted by FC2 system