平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震・津波被害<大洗〜那珂湊>(2) 3月11日14時46分頃発生したマグニチュード9.0の大地震と、それに伴う大津波から本文執筆時、 丁度2週、14日間が経過。 日本が間違いなく復興を遂げることを確信していますが、被害の状況を後世に遺す為に記します。
(写真)大洗港:漁港入口付近:車の残骸 大洗港はフェリー港と漁港が併設されています。 海沿い市街地は津波被害が甚大で、冠水により家屋・家財に大きな損害が出ました。 漁港入口には原形をとどめていない車が・・・。
(写真)大洗港:漁港入口付近:車の残骸 よく見ると後輪が2列タイヤ、なんと4tトラックでした。津波の威力、凄まじい・・・。
(写真)大洗港:漁港入口付近:漁船の山 これらは津波で積み上がったのではなく、港湾関係者が廃船として今回積んだものです。
(写真)大洗漁港:漁船
(写真)大洗港:堤防下護岸・通路損壊 元々、写真で残った通路の倍以上の幅がありましたが・・・。
(写真)大洗港:海鳥も呆然 水面には異臭漂う油が薄く浮かび、海鳥も竦んでいます。
(写真)大洗港:堤防下護岸・通路損壊:漁船転覆 右の半分沈没した漁船が載っている岩場が、元は左の通路と同じ高さの護岸でした。
(写真)大洗港:堤防下護岸・通路損壊:漁船転覆 地震+津波とは、真に恐ろしい・・・。
(写真)大洗港:堤防下護岸倒壊 釣り人の侵入を禁ずるネットフェンスが以前はここにありました。先の護岸も倒壊。
(写真)大洗漁港入口付近 このセブンイレブンは港湾・海面から50mの近距離のため、津波被害が甚大。
(写真)大洗漁港入口付近:真鯛 津波で傾いたカーブミラーには、なんと60cmの真鯛が吊るされて干からびていました・・・。 おそらく、津波後に陸地に散乱した水産物を誰かが紐で吊ったのでしょう・・・。 漁港のある民が、海の幸を粗末に扱う理由がありません。 ・・・が、途方に暮れる程の被害で誰かの心が荒んでしまったのかもしれません。
(写真)涸沼川:大貫橋付近 倒壊家屋も・・・。家人はご無事だったのでしょうか・・・。
(写真)涸沼川河口:水戸市側の水田を望む ここは那珂川と涸沼川の合流部付近、水戸市側。 正にこの写真の場所から津波による農地被害が拡大しました。 写真奥の水田は全て津波で海水に浸かり、塩害が予想されます。
(写真)帰路途上:JR常磐線:鉄道客車は未だ止まったまま 最後にJR東日本常磐線の被害を。 県南の主要都市:土浦までは復旧しましたが、県央の主要区間:土浦〜勝田が4月中旬に 復旧目標とのこと。 列車は線路上に未だ停車したままです。 県北〜福島以北までの復旧見通しは未定・・・。
(写真)JR常磐線:その瞬間から停まったままの無人の客車 JRが1ヶ月以上も全線復旧しない程の被害が出るとは、想像していませんでした。 ただし、鉄道だけではなく日本は全てにおいて復興を遂げるものと信じています。 その手段の実行こそが現世代の私たちに課せられる使命ですから・・・。(完) (あとがき) TV・ネットを観れば大抵の情報が得られますが、自分の目で、耳で、肌で感じなければ 直接事態を体感出来ません。 実際、同じ茨城県に住む者として、現地入り後は驚愕の連続でした。 おそらくは遠い将来、不幸にも再び大災害が発生することでしょう。 その時代の人たちが、今災害を教訓として少しでも被害を止められることを願います。 (2011.03.25.深夜自室にて) |